studio Oliver Gustav ー 北欧のインテリア実例2

トリュフを探す雌の豚のごとく、私には素敵なインテリアのお店を探すアンテナが備わっていると思うときがあります。ヨーロッパの街を地図なしでただなんとなく歩いているときでも、必ず一軒や二軒はぴんとくるショーウィンドウにぶつかるからです。

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このお店にも、コペンハーゲン到着初日、晩ご飯のお店を見つけるより先に遭遇。あいにくその時はお店は閉まっていましたが、ショーウィンドウから中を覗くと、果たしてそこには完全な均衡を保った「美空間」が存在していたのでした。ウィンドウ越しに見える上質のファブリックは確かに私たちが使うクッションと呼んでいるそのものに違いない、なのに、その上には幾つもの気球が浮かんでいるのです。

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さらに奥へと目をこらすと、ドアの向こうには神秘的な灯り。天井からともすライトではなくテーブルの上に鎮座しているその灯りは、この空間のオーナーが、照明の効果を熟知して、訪れる人の注意をどこに向けるべきなのかをきちんと管理していることがおのずと伝わってきます。

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板張りの床に上質のリネンクッション、椅子はミッドセンチュリーなフォルムながらも濃いグレーの滑らかなバックスキンのカバーが張られています。テーブルの上のオブジェも、床に置かれた台座のようなオブジェも、どこかで見たようでありながら、実は何者ともカテゴライズして欲しくはないとでもいうようなとても異質な雰囲気を放っています。さて、一体、ここは何を目的としたショールームなのでしょうか。

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翌日、開店時間を見計らって、再度足を運びました。中に入ると、窓から見た光景とはまた違う整然とした美しいテーブルデコレーションが迎えてくれました。素材も形も全く異なるモノたちがただ並べられているだけでこんなに人の目を引くのは何故なのでしょう。そこにはやはり計算しつくされたライティングの妙技があったのでした。光も、そしてそれに寄り添う影も、おのおのが有るべき場所を心得て、凛とした風情で一切ぶれることがありません。

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それは、天井までを占めるキャビネットと、あたかも背比べをするような姿で立つ植物の鉢にも言えることでした。実体そのものよりもスポットの灯りで浮かび上がるシルエットこそ、この鉢に課された役柄だったのです。

studio Oliver Gustav、ただのインテリアショップではありませんでした。自身をクリエイティブコンサルタントと称するその人は、様々な分野のデザイナーたちの作品を集め、飾り、そしてその空間に息を吹き込む舞台監督であったのです。私たちの身近にあるインテリアと、それは異次元といってもよいほどの完成度。ただ見惚れてしまうそんな空間に出逢えたことも、この旅の大きな収穫でした。

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